中間決算説明会

11月下旬に、当社グループの中間決算説明会を実施しました。

決算説明会とは、決算数値やその背景を当社側から説明し、それに対し機関投資家や証券会社のアナリストなどからの質問に回答する場です。

今回は電話会議で実施し、23名が参加されました。

説明の内容によっては、株を買ってもらうことで株価が上がりますが、逆に成長性がないと判断されると売却されて株価が下がってしまうことになります。

また、アナリストが発行するアナリストレポートも、投資家の投資動向に大きな影響を与えるため、決算説明会は非常に重要な情報開示の場となっています。

Q&A

いただいた質問には、下記のように回答しました(一部)。

Q:電気自動車(EV)が増えると、住友理工の搭載部品は減ってしまうのではないか。

A:たしかに減る部品もありますが、自動運転に寄与するステアリングタッチセンサーなど新製品が新規採用されるように活動しています。

また、EVになるとこれまで以上に車室内の静粛性が求められるため、より付加価値が高い防振ゴムも必要になります。

さらに、電池などを冷却するためのホースもすでに開発が進んでおり、EV化への対応を的確に進めることは当社グループにとってプラスになると予想しています。

一台当たりの売上は、EV化が進展するとむしろ増加すると見込んでいます。

産業技術総合研究所との提携などを含め、将来の成長に関する投資は、投資すべき分野・領域をしっかり見極めながら進めています。

※発言時のみ、マスクを外しています。

Q:筋肉質な組織体質への変革の進捗はどうか。

A:欧州や南米、アジアにおいて拠点の再編や工場の集約などを進めています。

また業務において、仕事が二重になっていたりする部分については、無駄がないようにしていきたい。

コロナ禍において、テレワークなどの導入が進んだことも、新しい生活・業務スタイルへの変化の必要性を社内で認識一致する機会となりました。

テレワークは、在宅に限らずどこでも仕事ができるので無駄な移動時間を削減した一つの働き方として活用していきます。


従業員の皆さんへ

投資家の皆さんの視点は、やはり成長性・収益性があるかどうかです。

その判断のために、当社グループの業績やこれまでの推移、他社と比較してどうかをしっかり見られています。

こういった決算説明会という場は、当社という企業の社会的な価値を社外の視点から見てもらう良い機会です。

また、鋭い質問や意見をもらえるという意味でも、大切にしたいと思います。

2018年までは公表値に実績が伴わず、社会の期待に沿えない結果となりました。

19年度は終盤に中国でコロナ影響による売上減があったにも関わらず、公表値を達成できました。

また、20年度上期も先行きが見通せない中でも、皆さんの努力のおかげで公表値を上回る結果となりました。

こうした積み重ねが社会的信用につながっていきます。

私は従業員の皆さんに、自己実現・自己成長のために当社での日々の業務を愉しく、いきいきと取り組んでもらいたい。

そして、長期的な視点では、いつも申し上げているように「信用確実」「不趨浮利」を旨とし、萬事入精の気持ちで取り組んでいただきたいと思っています。

一方で、当社株式を保有していたり、保有しようと検討していたりするような投資家の皆さんからは、短期的な視点かつ数値ベースで、シビアに見られているということも知っておいてもらえたらなと思います。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。