産学連携で安心・安全な社会に貢献 高性能型高減衰ゴム支承「HDReX」

当社グループは、皆さまの生活の安心・安全に寄与するインフラ関係の製品開発にも力を入れています。

その中で、2022 年度の土木学会で研究成果を発表し、業界関係者から好評を得た高性能型高減衰ゴム支承「HDReX」を紹介します。

HDReX は、高速道路や橋などの橋梁の支点部に設置される免震ゴム支承です。

2021 年に上市し、阪神高速道路の架け替え工事で仮設部材として採用されています。

同年12 月には、国土交通省が運営するWEB サイト「NETIS」*にも登録されました。

*民間企業などが開発した新技術を誰でも閲覧・検討できるよう、国土交通省によりデーターベース化されたもの

この新製品には、主に3 つの特長があります。

・従来の免震ゴム支承よりも、大幅に減衰性能を向上

地震などの振動エネルギーを吸収し、橋桁を支える橋脚の負担を軽減させ、守ります。

・当社グループ新開発のポリマーとカーボンで温度依存性を改善

ポリマーとカーボンはゴムの主成分、当社グループのコアコンピタンスである高分子材料技術を活用しました。

従来の免震ゴム支承は、温度依存性があり低温になると硬くなり、橋梁設計面での難しさがありました。

今回の開発により、北海道などの寒冷地でも安定した性能を発揮できる製品になりました。

・従来の製品より、支承部の地震時応答を低減し、コスト縮減が期待できます。

  

産学連携

本製品は、産学連携で生まれました。

「産」:神奈川県川崎市に本社を置く日本鋳造株式会社と共同開発をしました。

同社は当社グループからゴム本体を購入し、金属部品をアッセンブリーさせ橋梁用支承として販売いただいています。

大型の動的試験機・高い評価技術を有しているため、本製品の性能向上につながりました。

「学」:京都大学防災研究所の五十嵐晃教授との共同研究により、新たな力学モデルの開発と振動台実験による妥当性の検証を行いました。

低温時の温度依存性は、国内で数少ない低温環境の試験設備を保有する北見工業大学との共同研究で検証。

開発・解析で、研究者の方より貴重なご意見をいただき、製品開発に反映することができました。

これは世の中に求められる製品を生み出すため、外部との連携を通じて、 「変化に柔軟に対応するチーム作り」を実践した成果といえるでしょう。

本製品は、当社グループのコアコンピタンスと産学連携により、いかに人々の生活に求められるものを創出するか、約10 年の歳月をかけて取り組んでくれた成果です。

当社グループは、目指すべき企業像として、「人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業」を掲げています。

今後も、グループ全体の知恵を結集して、人々の生活に貢献する製品の創出に取り組んでいきたいと思います。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。