8月8・9日、JPタワー名古屋(名古屋市中村区)にて、GMM(Global Management Meeting:グローバル責任者会議)を開催しました。
経営方針をグループ全体で共有し、エリア・拠点間の情報交換の場とすることを目的に、米州・欧州・アジア 14ヶ国の各拠点から、拠点長や駐在員、ローカル幹部従業員84名に来日してもらいました。
今年は、昨年ゼロコロナ政策のため来日できなかった中国の各拠点からも参加してもらえたので、5年ぶりに全エリアのメンバーが集まることができました。
最初に私から、激変したこの3年間、世界各拠点で奮闘された皆さんに厚くお礼を伝えました。
そして、その努力が実り 、22年度は厳しい環境下でも黒字転換できたことについても、改めて感謝を伝えました。
プログラムでは、「2029 年 住友理工グループ Vision」および 「2025 年 住友理工グループ中期経営計画」(以降、2029V・2025P)の趣旨や策定の経緯を、立案の原動力となり、29年時点で当社の経営を担うであろう中堅従業員からの説明を皮切りに、目指すべき企業グループ像や存在意義(Purpose)、29年に向けた3つの方向性*などを共有しました。
その後、私からは2025Pについて、具体的な達成すべき数値を交えながら、より安定的な収益・財務基盤を目指すことを伝えました。
*1.未来を開拓する人・仲間づくり、2.柔軟かつ強固な組織づくり、3.持続可能な社会に向けた価値づくり
3つの方向性
プログラムは2日間にわたり、各エリア・各事業本部の具体的な活動計画の報告がありました。
この報告についても、原案はそれぞれの拠点の中堅従業員が立案したもので、29年に向けた3つの方向性を示しながら進められました。
「持続可能な社会に向けた価値づくり」の一例では、グローバル自動車営業本部は、「ニーズや変化をキャッチアップし、価値づくりをリードする」、産業用機能部品事業本部は、「社会課題の解決が未来を切り拓く」ことなどが報告されました。
また、3ヶ国語で進められた、ローカル幹部従業員による事例報告発表では、社外取締役含め、質疑応答が活発に交わされ、皆さんの関心の高さが見てとれました。
私からローカル幹部従業員を指名して議論を促したこともあり、特に議論が交わされたのは、グローバル人材育成を柱とした「人・仲間づくり」の内容についてでした。
何点か具体的な意見を紹介します。
①マテリアル事業部からは、「働きやすく働きがいのある職場**の構築を目指す」、②防振事業本部からは、「チャレンジを推奨する風土づくりを目指す人材育成をすでに進めている」、③米州エリアからは、「住友事業精神の浸透を担う伝道師のような人材育成プランがあると良い」といった意見が寄せられました。
人事総務本部長からは、「全世界の HR 部門がグローバルに連携しながら、地域に密着した人事サポートを実現したい」と回答がありました。
**3K(軽い・キレイ・簡単)職場
私は、懇親会で皆さんの日ごろの尽力を労うつもりでしたが、逆に皆さんの笑顔から元気をもらいました。
この2029V・2025Pは、今回のGMMでの報告が区切りではなく、スタートです。
今回の出席者から各拠点へと浸透していただき、当社グループ従業員一人ひとりが自分ごととして着実に進めてもらうことによって、2029年の当社100周年を皆で、笑顔で迎えられるようにしたいと思います。
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