2024年度 第1四半期決算

7月31日、2024年度の第1四半期決算を発表しました。

当期間では、経済全体として緩やかな成長の傾向が見られました。

しかしながら、世界的な物価の高止まりや金融引き締めの継続、中国経済の減速、地政学的リスクなどによる影響が見られました。

自動車業界においては、主要顧客の減産影響が顕著で、年初計画比では、実質的には若干の減収でした。

一方、円安が進行したことによって、売上高が上振れる結果となりました。

2024年度第1四半期決算概要

売上高:1,576億円(前年同期比:+8.2%)

事業利益:85億円(前年同期比:+30.3%)

親会社の所有者に帰属する四半期利益:59億円(前年同期比:+81.4%)

5月に発表した計画には、ある程度の減産リスクは織り込んでいました。

しかし、実際の現場では、減産の波を受けてさまざまな調整が必要だったと思います。

従業員の皆さんの臨機応変な対応に感謝します。

昨年同期比で見ると、事業利益は、主に生産効率化や営業努力などにより向上しています。

加えて、各拠点での黒字化に伴い、最終の親会社帰属利益が大幅に増加しています。

自動車用品部門では、円安もあり、売上高は大幅増となりました。

また、利益面では原燃料価格の高騰影響などがある中でも、原価低減や売価反映の取り組みの成果によって、昨年同期比で+15億円とすることができました。

一般産業用品部門では、プリンター向け機能部品は、昨年度にほぼ目途がついた構造改革や収益向上対策により、早々に結果を出すことができました。

産業用ホースは中国市場での回復が進んだほか、化工品事業では厳しい外部環境のなかでも、利益を生み出してくれています。

その結果、一般産業用品部門の事業利益も、昨年同期比で+5億円となりました。

2024年度業績予想の修正

5月の発表内容から、第1四半期の業績や足元の為替の状況などに鑑み、今期の見通しを修正しました。

売上高:6,250億円(+150億円)

事業利益:330億円(+20億円)

親会社の所有者に帰属する当期利益:177億円(+16億円)

※第2四半期以降の想定為替レートについては、5月の発表時から変更しています。

引き続き、中国や欧州、米州を中心に先行きが不透明な状況です。

生産についても、今後も波が継続すると想定しています。

主要顧客の減産要因の中には、サプライチェーンの脆弱性によるものが散見されます。

当社で、同様の事例を発生させないためにも、今一度S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)を見つめ直すことが大切です。

一人ひとりの改善や工夫などによって、2025Pのテーマである「さらなる収益力向上と持続的成長に向けた経営基盤強化」に向けて推進していきましょう。

暑い時期が続きますが、体調に気を付けて、日々の業務に萬事入精で取り組んでいきましょう!

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。