マテリアル事業部と化工品事業部の現場改善

少し前の話ですが、小牧本社・製作所内にあるマテリアル事業部と化工品事業部の現場改善報告を聞きました。
国内外含め関係会社の工場に出向くこともありますが、もちろん小牧製作所内の工場は、年中一人でも見て回っています。
今回は、生産機能本部が主催の内容だったため、現場でいろいろな報告を聞く機会となりました。
課題に気づき、どんなアイデアで改善していったか、皆さんの取り組みを聞くのはいつも楽しみです。
工場内で皆さんと対話しながら、現地現物で確かめないと分からないことはたくさんあります。
今回は、数ある報告の中で2件の改善事例をご紹介します。

化工品事業部

化工品事業部で大きな課題として掲げられていたのは、消費エネルギーの多さです。
2029Vにもあるとおり、CO2排出量30%削減(2018年度比)に向けた省エネ活動に取り組むにあたり、各設備の消費電力・CO2を洗い出し、徹底的にムダ取りをしました。
今回の報告では、電力もCO2も15%以上削減(2018年度比)し、コストも大幅に抑えることができたとのこと。
設備の最適運転化などによってCO2削減を図ったことは、防振事業部・ファインエラストマー事業部での取り組みの横展開が奏功しました。

マテリアル事業部

マテリアル事業部では、働きやすい職場環境について、紹介がありました。

同事業部は一昔前まで、3K(きつい・きたない・危険)ともいわれ、男性が主に活躍する職場でした。
2029Vで目指す重点取り組み課題の一つが、「多様な人材が業務対応できるような現場改善」で、材料の小分け化や材料投入の自動化などを進めてくれています。
この改善が大きく進んだきっかけは、女性の配属があったことです。
今まで当たり前だった動作ができなかったり(背が届かない)、手では、棚から容器を取り出す作業ができなかったり(容器自体が大きく、重い)した業務がありました。
実際に容器自体2kgだった仕訳箱を、690gに軽量化し一回り小さくしたことで、だれもがやりやすい業務となりました。
他にも、すき間時間にほうきでさっと掃くなど、汚さない・汚れない職場を見て、気持ちよく報告を聞くことができました。
女性という理由だけではなく、誰かが急に休むことになった場合なども互いにフォローしあえる働きやすい職場を持続し、新3K(軽い、きれい、簡単)の工場を目指してください。

私からお伝えしたこと

住友理工グループ内でどんどん情報共有を進めて、シナジーを高めてください。
「横展開」は当社グループの強みです。
工場内に限らず、やりにくい、やりづらい点があったらどんどん出してください。
改善に終わりはありませんので、「過去の概念にとらわれずに」新しいことにチャレンジし、2025P・2029V達成を目指す道筋にしてもらいたいと思います。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。