本日1月25日は「コンプライアンス・レビューの日」です。

皆さん、本日1月25日は、第10回目の「コンプライアンス・レビューの日」です。


コンプライアンス・レビューの日とは

昨年のブログでも書きましたが、2012年1月25日、当社松阪製作所(現:松阪事業所)において、労働安全衛生法上の届出義務違反によって、会社と従業員が書類送検されました。

施設の改修に必要な届け出をせずに工事を実施し、法律よりも生産を優先したこと、また法律違反を認識した後も、報告・対応が遅れたということが問題とされました。

この教訓を風化させないことを目的に、当社グループでは毎年1月25日を「コンプライアンス・レビューの日」とし、「安全・環境・コンプライアンス・品質(S.E.C.Q.)」の再認識・再徹底と、「Bad News First & Thanks」が行われる組織風土への改善に取り組んできました。


今年の「コンプライアンス・レビューの日」では、コンプライアンスに関するリスク管理についての講義を、社外監査役の百嶋さんから、動画配信で実施していただきます。

百嶋さんご自身が実際にリスク管理業務を担当された経験で得たことや学んだことを具体的な事例を踏まえて分かりやすく、ユーモアを交えながら話してくださるようです。

普段では聞けない貴重な機会ですので、ぜひ皆さんも自分ごととして学びにしてください。

その後、自部署において発生しうるリスクの洗い出しを行うなど、リスク管理を通じてトラブルの未然防止や発生時の被害の抑制に努めてください。


常にステークホルダーの期待に応える行動を

コンプライアンスとは、「法令や社内ルールを遵守することのみならず、会社のすべての利害関係人(ステークホルダー)の期待に応える行動をすること」をいいます。

今年も、「過去の概念にとらわれず、変化に柔軟に対応する風土づくり」をスローガンにしましたが、社会から会社に対する期待はその時々で変化していきます。

昔は問題とはならなくとも、今は問題があると判断されることもあります。

世の中の基準や考え方が大きく変化している中、過去の慣習から抜け切れずに惰性で続けている業務こそが危険ですので、皆さんは今一度、業務のやり方や自分の行動が現在の基準・常識に合致しているか、確認してください。

特に、近年品質や検査に関する不正の問題が大きく取り上げられ、メーカーにとって品質コンプライアンスは重要な課題となっています。

従業員の皆さんには、「モノづくりにおいては、品質や性能を満足するだけではなく、顧客と合意した契約や取り決めの遵守も必須である」ということを再認識していただくとともに、もし品質コンプライアンスに関する問題を認識した場合には、「Bad News First」で報告をお願いします。

Bad Newsに対して、上司の皆さんは「Bad News Thanks」で受け止めてください。


日々成長していくために

問題の早期発見と予防のためには、オープンに話すことができる職場風土作りが大事です。

従業員の皆さん一人ひとりが、私が日頃よりお伝えしている「活発なコミュニケーション」を心がけて、皆さんの間で信頼関係を醸成、強化しながら日々の業務に取り組んでください。

当社グループが社会から信頼・尊敬される企業として成長し続けるために、改めて皆さんには、住友事業精神および「S.E.C.Q.」に則り、常に社会からの期待に応える行動をしていただくようお願いします。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。