緊急事態宣言が明け、ようやく現地現物で国内工場を視察できるようになりました。
そこで、感染対策をしっかり行いつつ、自動車用防振ゴム汎用製品のグローバルマザー工場と位置づけている、住理工山形(山形県米沢市)を訪問しました。
コロナ禍においても、世界に展開できる改善事例を地道に積み上げてくれていて心強く思いました。
私からは、「改善にかかるコストの基礎データ収集と横展開」「改善に使用する道具と期待される効果の見える化」をお願いしました。
世界各地、地域の事情で改善コストが変動するため、どの範囲まで道具を整えるか、その結果どれだけの効果を導き出せるかを明確にすることが重要だからです。
視察終了後は、改善活動を推進し、説明してくれた方と少人数で集まって、対話を実施。
彼らの本音を聞くと、「自分自身の改善が、海外で展開されている実感が湧かない」ということでした。
「本社から、『住理工山形はグローバルマザー工場として、世界のお手本になってほしい』との目標をもらっているが、その目標を本当に達成できているかが分からない」と。
いろんな場面において、山形の改善が世界に展開されていることは、住理工山形のメンバーに伝えられていると思います。
しかし、現場の方は実際に現地現物で確認できないと、腹落ちしないということなのでしょう。
ある意味、本物だなぁと感じました。
そこで、私から、「確実に展開され効果を上げている。さらに改善を積み上げ、現地に行って指導してほしい」と激励しました。
一方、うれしいことに、「社長は、ブログから想像する通りのざっくばらんな人なんですね」という声もいただきました。
しっかりブログを読んでくれていてありがたく思うとともに、「私が実際書いているので、当然だよね」と答え、場が和みました。
今回の話のように、地道な改善活動の積み重ねが当社の強みです。
皆さん、いついかなる時でも「萬事入精」の精神で取り組んでいきましょう。
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