11月1日、本年度の第2四半期決算を発表しました。
4~6月の第1四半期では、お客さまのオーダーに対して、皆さんが臨機応変に対応してくれたおかげで、計画を上回る業績を上げることができました。
しかし、7~9月の第2四半期では、半導体不足などの影響から自動車の減産が拡大し、当社の稼働状況も流動的となったため、従業員の皆さんにも大きな負担をかけることとなりました。
そのような中でも、日々の業務に一生懸命取り組んでいただき、本当にありがとうございます。
一方、鋼材を中心とする原材料の価格が、急激に高騰しました。
この高騰分について、販売価格への転嫁が後追いとなることから、今回、利益の部分で大きな影響を受けています。
売上高:2,084億円(前年同期比:+24.6%)
事業利益:1億円(前年同期:△75億円)
親会社の所有者に帰属する四半期利益:△35億円(前年同期:△127億円)
自動車用品部門が厳しい外部環境によって苦戦を強いられている中、一般産業用品部門が非常に健闘し、収益を生み出してくれています。
高圧ホースは、中国では建機の需要が一服するなか、建機以外の産業機械などの需要を取り込めていますし、日本でも輸出向けが回復しています。
テレワークなどの影響で、厳しい状況だったプリンター向け精密部品も、回復傾向が継続しています。
ビル・住宅用の制震システムなども社会環境インフラに関係するため、収益の下支えに貢献してくれています。
2021年度 通期見通しの修正
第2四半期決算発表に合わせて、本年度通期の見通しを修正しました。
連結売上高:4,550億円
事業利益:60億円
親会社の所有者に帰属する当期利益:△43億円
下半期の業績については、引き続き、半導体などの不足による生産調整や原材料価格高騰の影響を受ける一方で、自動車メーカーの挽回生産も見込んでいます。
そのため、現時点で入手可能な生産情報や予測などに基づき、通期の業績予想を修正しました。
減産・増産という、生産変動の大きい時こそ、企業の力が試されます。
引き続き各部門では、状況の変化に柔軟に対応できるように、重要度や緊急度を見極めながら、適切な投資をお願いします。
非常に大変な中ではありますが、ネガティブになる必要はありません。
このような厳しい外部環境の中でも収益を出せるような、「筋肉質な組織体質への変革」の取り組みによって、さらに強い住友理工グループへと成長するための機会としましょう。
従業員の皆さんへ
生産の増減への、調整や対応はとても大変だと思います。
そんな時だからこそ、「安全第一」「S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)」を忘れてはいけません。
これらに関わる問題は、ひとたび発生してしまえば、皆さんと皆さんの家族だけではなく、お客さまを含むすべてのステークホルダーに迷惑をかけることとなります。
特に、過去と同じ問題を再発させることは絶対にあってはならないことです。
発生のリスクを見つけた際には、「Bad News First」で上長に報告して下さい。
そして、上長は「Bad News Thanks」で報告を受け止め、大きな問題になる前に速やかに解決を図るようお願いします。
2021年も残すところ2ヶ月です。
コミュニケーションを大切に、萬事入精の精神で、日々の業務に向かい合っていきましょう。
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