先日、小牧市内にて、市民向けのフレイル測定会が開催されました。
当社は2015年より、九州大学および糸島市(福岡県)との間で3者協定を締結し、フレイル*予防に関する研究を進めてきました。
この成果をもとに、小牧本社・製作所がある小牧市においてもフレイル予防を推進することになりました。
昨年、社長就任に際し、小牧市の山下市長を表敬訪問させていただきました。
懇談時に、フレイル事業が話題となり、市長より「小牧市でも展開できないか」との提案をいただいたため、すぐに準備を始めました。
しかしながら、コロナの影響でなかなか実施することができず、今回やっと開催にこぎつけることができました。
測定会では、65歳以上の方を対象に、身長・体重・筋肉量、握力、そして歩行速度を測定しました。
そして最後に、クロステストを実施。
これは、当社独自開発のSRセンサを活用した専用マットの上に立ち、前後左右の重心移動の状態を測定するものです。
立ったときの体のバランスだけでなく、重心移動を確認します。
例えば体の左側への重心移動量が少ない場合、左側に傾いたときに倒れやすいといった、バランスをチェックすることができる仕組みです。
フレイル事業は、経営企画部CSR推進室と新商品開発センターの部門横断型プロジェクトです。
私は「当社の技術がヘルスケアの分野でどのように貢献できるのか」をとても楽しみにしています。
また、測定会では当社OBの方が測定員として活躍されていて、激励も兼ね、視察におじゃましました。
参加された市民の方からは、「このように体のチェックをしてもらえて、自分の状態が把握できるのは非常にありがたい。ぜひ多くの皆さんに体験してほしいです」と仰っていただきました。
当社の技術が、地元の皆さまの健康増進にお役に立っている様子を見て、非常にうれしく思いました。
今後、小牧市のみならず、近隣自治体の方にも体験いただきたいと思っています。
当日は、3社の新聞記者の方が取材のためにご来場されていて、当社技術を生かした地域貢献への取り組みに注目していただきました。
また中にはSDGsとの関連で、フレイル事業に関心を寄せてくださった方もいらっしゃいました。
私はいつも皆さんにお伝えしているように、時代の変化に柔軟に対応できる会社、そして社会の皆さまから必要としていただける会社になりたいと考えています。
このフレイル事業について、中心となって活動をしてくれているのは、CSR推進チームのメンバーです。
しかし、直接関わっていない従業員の皆さんにも、自分が働く会社の取り組みがどのような内容で、なぜ行われているか、ぜひ関心を持ってもらいたいと思います。
*フレイルについて
「フレイル」とは、加齢とともに身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態のことを指す。ひとたび要介護状態に陥ると改善が極めて難しくなることから、フレイル予防の考え方では、フレイルの段階で早期に発見・把握することにより、適切な介入・支援で健康状態を改善し、健康寿命を延ばすことを目指す。
プレスリリース
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