8月2日、2021年度の第1四半期決算を発表しました。
昨年度の第1四半期は、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、需要減少をはじめ、生産調整を余儀なくされるなど、大きな影響を受けました。
その期間と、今年度4~6月の比較ですので、大部分で増収、増益(黒字化)となっています。
21年度第1四半期決算概要
売上高:1,098億円(前年同期比:+67.9%)
事業利益:27億円(前年同期は、80億円の赤字)
親会社の所有者に帰属する四半期利益:17億円(前年同期は、74億円の赤字)
まずは、従業員の皆さんの増産・減産などへの臨機応変な対応に感謝します。
本当にありがとうございます。
この苦しい中でも、20年度はもとより19年度の同時期と比較しても、事業利益が増益になっています。
これは、ここ数年の「筋肉質な組織体質への変革」の取り組みが、少しずつ成果として表れてきている証だと思います。
しかし、今後の先行きはまだ不透明です。
半導体不足の影響で、自動車生産台数は当初の計画よりも少なくなっており、コロナ前の19年度と比較しても、回復しきってはいません。
また、鋼材や天然ゴムなどの原材料費が高騰しており、米国や中国を中心にグローバルで影響を受けています。
つまり、まだまだ緊張感を持って、日々の業務に取り組んでいかなければなりません。
そのような中で、一般産業用品部門は引き続き健闘してくれています。
高圧ホースは、中国での需要が堅調であることに加えて、日本では輸出向けで需要が拡大しています。
化成品事業のプリンターや複写機向け製品は、経済活動の回復に合わせて需要も回復しています。
化工品事業では、間接費を抑えながら、コツコツと利益を積み重ねてくれています。
今回の自動車用品部門の事業利益は14億円で、一般産業用品部門の事業利益は13億円です。
自動車が厳しい状況の中、一般産業用品部門がカバーしてくれていて、大変ありがたいと思っています。
従業員の皆さんへ
5月の発表内容から変更はありませんが、改めて今期の見通しを見直してみましょう。
売上高:4,450億円
事業利益:135億円
親会社の所有者に帰属する当期利益:35億円
第1四半期の数値の4倍が通期の数字になるわけではありませんが、今のペースでは、事業利益は目標を達成できません。
今後、自動車の挽回生産も期待されますが、半導体不足や原材料費高騰の先行きは不透明です。
ですので、業務が減るようなタイミングがあれば、創意工夫をするなど、業務の改善時間に充ててください。
そして、業務が増えた際のことを想定し、臨機応変に対応できる仕組み作りをお願いします。
私は、「筋肉質な組織体質への変革」の努力を続けていくことにより、増益にすることは可能だと思っています。
一方で、利益を求めるあまり、サービス残業やムリな業務の実施、36協定違反などは、当たり前のことですが、絶対に行わないようお願いします。
当社グループは「S.E.C.-Q.(安全・環境・コンプライアンス―品質)」を事業運営の基本と定めており、すべての仕事の大前提です。
また、仕事の目的を忘れないようにしてください。
皆さんの毎日の仕事は、分解されて「作業」や「パーツ」のように感じることもあるかもしれません。
しかし、全体で見ると、大切な仕事につながっているのです。
自動車用品も、一般産業用品も、人々の暮らしに欠かせない製品となって、社会を支えています。
「人・社会・地球の安全・安心・快適に貢献する企業」を目指していること、その一員であること。
皆さん、どうか協力をよろしくお願いします。
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