「CASE」に挑む住友理工の技術力

今月、当社WEBサイト上に、CASE特設ページが新設されました。

https://www.sumitomoriko.co.jp/rd/strategy/

「C:つながる」「A:自動運転」「S:シェアリング」「E:電動化」という、自動車業界の大きな変革「CASE」に関して、当社グループの新たな技術・製品を紹介しているページです。


CASE特設ページ制作の背景

皆さんご存じの通り、当社は以前からCASEに対応した、先進的な技術・製品を開発してきました。

CASEという言葉が多くの場面で登場するようになり、電動化については実際にグローバルで急激に期待が膨らんでいることが連日報道されています。

背景には、気候変動問題への危機感の存在と、その原因となる二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」への積極的な関与が企業にも強く求められていることがあります。

このような中で、当社が対外的に情報発信をしないままでは、社外のステークホルダーの皆さんからは、「住友理工は遅れているのでは?」とマイナスイメージを持たれてしまいます。

実際、電動化が進むと業績にマイナスの影響を受ける企業のランキングで、当社が上位に入ってしまったこともあります。

社長になってから多くのメディアから取材を受けていますが、その度に「たしかにEVになると当社の燃料系ホースは不要になりますが、EV化など車が進化すると新たな部品が必要になってきます。それに対して、当社は持てる技術力を生かして、素材開発から顧客に提案し、新たな製品・売上の拡大につなげていきます。そういう点にもっと着目した方が良いですよ。この変革は当社にとってはビッグチャンスです」と伝えています。

その後、広報やIRの場で、正確な情報とともに何度も否定・説明していますが、現在でも、そのイメージを引きずっているステークホルダーが一定数いらっしゃいます。

もしかしたら、従業員の皆さんの中にも、このような悲観的なイメージを持たれている人もいるかもしれません。

そういうわけで、ステークホルダーの皆さんの誤解を払拭しつつ、広く当社の技術を知ってもらえる機会と考えて、このページを制作しました。


内容

紹介しているのは、特に「A:自動運転」「E:電動化」の領域に貢献する技術や製品です。

自動運転の領域では、当社のセンシング技術が活躍します。

独自開発のスマートラバー(SR)センサは、圧力や呼吸、心拍などのバイタルデータを測定できるため「ステアリングタッチセンサー」「ドライバーモニタリングシステム」などに生かされています。

電動化の領域では、「熱制御」「シーリング」「音・振動制御」といった技術が活躍します。

昨年リリースした薄膜高断熱材「ファインシュライト」や冷却系ホースは、電動化した車の省エネに貢献するほか、シール材は、究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車(FCV)の基幹部品などに採用されています。

また、当社主力製品の防振ゴム、放熱と防音を両立するMIF(マグネティック・インダクション・フォーミング)の紹介や、製品開発に携わっているエンジニアのインタビューも掲載されています。

イメージを持ってもらいやすい動画も同時に公開されていますので、ぜひ見てみてください。

特に従業員の皆さんには、素材から扱う自社技術の強みや製品の進化について知っておいてもらいたいと思います。

車がどのように進化していくかは、われわれの顧客が決めるのでなく、車のユーザーが決めるもの。

すなわち皆さん自身なのです。

「車がこうなったらいいなぁ」というのを思い描いて、それを実現するにはこんな部品が必要で、それを当社のこういう技術があればできる!

というように発想し、社内でどんどん提案してみてください。

次世代の車、次世代の住友理工を創るのは皆さん自身です!!

また、部署の垣根を越えてコミュニケーションをしてもらうためにも、会社の仲間の仕事に興味を持ち、知ろうとする努力は大切です。

そして、刺激を受けて、また新しいアイディアが生まれてくるという好循環が生み出されていくことを期待しています。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。