新年あけましておめでとうございます。
2025年の年頭にあたり、住友理工グループの皆さんへ新年のごあいさつを申し上げます。
今年は昨年と違い、社会的にも気候も平穏な年末年始でした。
私は例年通り、 毎朝早くに起きて近くの公園を散策しました。
24年末には図書館に行って、目に付いた本を10冊借りて読みました。
そのなかで、面白かった2冊を紹介します。
1冊目は、「清須会議 秀吉天下取りへの調略戦」(柴 裕之著・戎光祥出版発行)です。
山崎の戦い・清須会議を経て、スムーズに豊臣秀吉が天下を取ったように言われますが、豊臣秀吉は常に変化する状況を理解することに努めました。
さらに、柔軟な対応と機敏な行動によって大きな成果を得たことは、われわれの経営にもつながるのではと思いました。
もう一冊は、「オッサンの壁」(佐藤 千矢子著・講談社発行)です。
佐藤 千矢子さんは、全国紙で初の女性政治部長になった方です。
女性の社会進出の苦労が、詳しく描かれていました。
彼女の言う、「オッサン」の定義は、「想像力欠乏症に陥っている方」とのことです。
男性優位など、デフォルト(あらかじめ設定された標準の状態)となっている社会に対する現状維持を、意識的にも無意識のうちにも望むあまりに、相手の背景などを想像できずにいる状態や人たちを指しています。
これは、男性でも女性でも、年配の方でも若い人でも存在していると指摘しています。
私が常々言っている、「過去の概念にとらわれている人」と通じる点もあり、考えさせられました。
年頭にあたって:言葉でのコミュニケーションの大切さ
社長就任時から、何度もお伝えしていますが、2025年の年頭にあたって、対話など言葉でのコミュニケーションの大切さを再度確認しておきたいと思います。
「世の中の常識・価値観」は時代とともに変化します。
当社グループは事業規模も拡大しつつあり、多様な考え方を持った人がグローバルで活動しています。
今の価値観に沿う形で、「言葉で伝える」ことの重要性を改めて見つめ直してみてください。
多様性が広がる今、「言わなくてもわかるだろう」「私の背中を見て育ってほしい」という考えは捨て、何ごとも対話などによって、自分と相手の認識をすり合わせたうえで進めるようにしてもらいたいと思います。
さて、今年のスローガンは、「過去の概念にとらわれずに、変化を好機ととらえ、果敢に挑戦しよう」としました。
社長就任時からコロナ禍、半導体不足などの大変な時期を、住友理工グループの皆さんの奮闘によって乗り越え、会社の業容も業績も大きく改善しました。
今後、さらに持続的に成長して行くためにも、現状維持に満足していては、「オッサン」になってしまいます。
従来通りの仕事に満足するのではなく、時代の流れに合わせて、社内外の仲間と協力して成長していきましょう。
今年も、「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」を忠実に守り、S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)を事業運営の基本としながら、日々の仕事をがんばっていきましょう!
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