技術と社会をつなぐ共創の場
先日、茨城県つくば市にある国立研究開発法人 産業総合研究所(以下、産総研)を訪問し、当社と共同で取り組んでいる「住友理工–産総研 先進高分子デバイス連携研究室(以下、連携室)」の成果報告会に出席しました。
2020年の設立から5年目。
節目を迎えた今回の報告会では、研究開発の現場がどのように進化し、社会との接点をどのように広げてきたのかを、改めて体感する機会となりました。
社会実装の最前線で感じたこと
報告会では、産総研と企業との連携をより実践的に推進するために設立された「株式会社AIST Solutions(AISol)」の取り組みが紹介されました。
加えて、展示施設「AIST-Cube」の見学も行い、最先端の研究成果と、それが実際の製品やサービスとして社会に実装されている様子を目の当たりにしました。
環境、エネルギー、モビリティといった領域で、私たちが直面する社会課題に対し、研究が実際の解決策として形になっていること。
そこには、単なる技術開発にとどまらず、「社会に届ける」という強い意志と仕組みが息づいていました。
産総研との共創が広げる可能性
当初は、産総研のテストコースを活用することから始まったこの連携も、現在では、新商品開発センターや防振事業部、制遮音部門、化工品部門など、当社内の多様な部門へと広がりを見せています。
こうした取り組みは、当社グループが掲げる「素材の力を引き出し 社会の快適を モノづくりで支える」というパーパスの具体的な実践であり、持続可能な社会の実現に向けた価値創造の一翼を担うものと考えています。
ともに挑む仲間として、皆さんに伝えたいこと
研究開発や製品化に携わる皆さんへ。
いま私たちは、社内外の枠を越えて、社会をより良い方向へと変えていくことを目指した共創の取り組みを進めています。
それは決して容易な道ではなく、数多くの課題や試行錯誤を伴うものです。
しかし、その挑戦の先にこそ、まだ誰も実現していない新たな価値が生まれると確信しています。
今回の連携室との取り組みも、まさにそうした価値創造の一環であり、これからの社会に求められる姿を見据えた開発に取り組む絶好の機会です。
産総研をはじめとする社外パートナーとの共創や連携は、皆さん一人ひとりの専門性をさらに深めるとともに、より広い社会的な貢献へとつながっていきます。
ぜひ、自らチャンスをつかみにいく意志と行動力をもって、次なる挑戦へと踏み出していただけることを期待しています。
※AIST-Cube…https://www.aist.go.jp/sc/cube/(見学は予約制)
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