2025年を振り返って

少し早いですが、従業員の皆さん、2025年のお仕事お疲れさまでした。
改めて、この1年の皆さんの尽力に感謝しています。

社外のできごと~外部環境の変化と業績見通し

2025年は、世界情勢・経済環境の不確実性が一段と高まった年でした。

米国では2度目のトランプ政権にともない、関税政策が見直され、国際通商環境は不透明さを増しました。
こうした関税コストや原材料費の高騰など、予測が難しい外部環境の変化に、原価低減や間接費の抑制、関税影響の低減化などで、柔軟に対応してくれました。
25年10月に発表した、当社グループの25年度通期の業績見通しについては、当時に前提とした為替換算の影響も受け、前年比で減収減益となっています。
一方で、実力値としては各事業部門が堅実な成果を上げており、一段と強靭な組織へと確実に成長していると感じています。

職場環境改善からエンゲージメント向上へ

25年は、従業員の皆さんが一層働きやすく、働きがいを感じられる職場環境へと整備を進めた年でもありました。
松阪事業所では約40年ぶりに事務棟を刷新することを決定し、小牧本社・製作所ではGX(Green Transformation)を象徴する新工場「SG棟」が稼働開始し、生産性と環境性能の両立を実現しています。
小牧本社・製作所では他にも、調達本部フロアや自動車用ホース事業本部の工場休憩スペース、防振事業部の打ち合わせスペースなどをリニューアルし、多様な働き方に対応しながら、心身ともに安全な環境を確保しています。
このような職場環境の整備・改善が進んだ背景には、その職場の担当者の皆さんが主体的にリニューアル企画に取り組んでくれたことが、大きなポイントになっています。
また、職場環境の整備は、エンゲージメントの向上につながるといわれています。
実際、効率的な動線設計や自然なコミュニケーションが生まれる空間づくりにより、生産性が向上し、部門内だけでなく、部門間の活性化=共創も進んでいるようです。

共創の輪をひろげよう

私は、コミュニケーションは「双方向」で終わるものではなく、「共に考え、共に形にしていく段階=共創」へ進化していくものだと考えています。
この社長ブログも、これまで180回以上発信してきましたが、目的は一方的に伝えることではありません。
皆さんが何を感じ、どう考えたのかを知ることで、私自身の視野も広がります。
また、WEB社内報「みつくみ2 」もスタートして4年が経ち、多くの方に活用していただいています。
情報に触れ、共有し、そこから生まれる小さな気づきや対話が、次の改善や挑戦につながっていき、その連鎖こそが、組織を前に進める力になります。
共創は、特別な取り組みから始まるものではありません。

自分の考えを言葉にすること、誰かの視点に耳を傾けること、その一つひとつの行動が、未来を形づくります。
私の発信に対して、ブログへの返信でもメールでも直接でもよいので、皆さんの思いを教えてください。
年末年始、私はこれからの経営・事業戦略、そしてその先に続く当社グループの新たなステージに思いを巡らせたいと思います。
皆さんも、ぜひこの一年を振り返り、次の一歩を考える時間にしてみてください。
それでは、良い年末年始をお過ごしください。
来年も「萬事入精」を胸に、ともに前進していきましょう!

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。