トヨタ新型「MIRAI」に、当社のセル用ガスケットが継続採用

昨年末に発表したとおり、トヨタ自動車株式会社のFCV(燃料電池自動車)、新型「MIRAI」に、当社の「セル用ガスケット」が初代「MIRAI」からの継続で採用されています。

FCVは、FCスタックという部分に水素と空気中の酸素を取り込み、化学反応を起こして作った電気を動力源として走行します。

地球温暖化・気候変動の一因となる温室効果ガスの二酸化炭素を放出せず、水のみを排出して環境にやさしいことから、「究極のエコカー」とも呼ばれています。


セル用ガスケットとは

当社製品のセル用ガスケットは、ゴム製のシール部材で、MIRAIの動力を発生させるFCスタックの内部に設置されています。

まさに、心臓部分ともいえるFCスタックに寄与する製品で、水素と酸素、そして水の漏れを防ぐ役割を担っています。

FCスタックはセル330枚が重なった構造になっていて、この1枚1枚に本製品が搭載されています。

初代モデルよりも高品質かつ高耐久な製品となり、製造プロセスの大幅な短縮も実現しました。

製品の立ち上げ時にはいろいろと予想外のことも起こり、関係者の苦労は大変なものでした。

しかし、皆さん愚直に粘り強く対応してくれて、乗り切ることができました。

本当に頭の下がる思いです。

初代モデルよりも高品質かつ高耐久な製品開発に加え、高速成型による製造プロセスの飛躍的な改善を実現したことに対し、先日トヨタ自動車から「新型MIRAIプロジェクト表彰・技術の部」を受賞。

同社チーフエンジニアの田中様からも 感謝のお言葉をいただきました。

次世代車以降もパートナーであり続けるために、関係者一丸となって研究開発に取り組んでいきましょう。

最近は、EV(電気自動車)が話題になることが多いのですが、当社グループでは、EVにもFCVにも対応できる、全方位的な製品開発を進めています。

詳しくはリリースを参照ください。


製品開発の歩み

当社では、2000年代前半から、FC用製品の開発に着手。

2008年にはトヨタ自動車(株)とシール部材の共同開発を開始しました。

長年の努力が結実し、2014年発売の初代「MIRAI」にセル用ガスケットが採用されます。

翌2015年には、FC部材の製造・販売会社「住理工FCシール(株)」を設立。

そして今回、新型MIRAIに継続採用されました。

新型MIRAIに搭載されている当社製品

セル用ガスケットのほか、新型MIRAIには、防振ゴムやホース製品も搭載されています。

防振ゴムでは、FCスタックフレームマウント、水素タンクを固定・支持するための水素タンクマウント、エアーコンプレッサーマウントなどが採用されています。

ホースでは、水素タンクからFCスタックへ水素を供給する水素ホースや圧縮された空気中の酸素をFCスタックに供給するエアー系ホース、FC冷却用ホースなどが搭載されており、いずれもFCV向けに特化して開発した製品ばかりです。

FCVの普及拡大、水素社会実現に向けた道は、まだまだ始まったばかりです。

今回は自動車関係についての紹介でしたが、FCはトラックやバス、電車、船舶、インフラ関連などにも、今後幅広く展開されていく可能性があります。

この未来の実現のためには、われわれが供給する水素ホースなどが必須の部品となります。

これらの製品を通じて、人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献し、社会インフラ構築の一助となっていきたいと考えています。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。