モノづくりの源泉、「F研」

先日、F研202期の最終発表会が、リモートで実施されました。

14名の若手の皆さんから現場改善の実践結果を発表してもらいました。

皆さん、いきいきと元気よく報告してくれて、うれしかったです。

リモートでの開催は今回で3回目ですが、毎回少しずつ運営が改善されています。

環境が変われば、それに柔軟に対応していく。

これもF研の精神です。


F研とは

私は、当社に来る前からその名前は知っていました。

顧客であるカーメーカーの方から、「住友理工ではF研(フォアマン研修)といって、歴史ある若手育成の場があり、すばらしい」と聞いていました。

もともとは品質管理の徹底を具体的に推進する方法として1976年にスタートしました。

さらに、受講者がリーダーシップを発揮する立場に成長していくためのステップとしての役割もあります。

40年以上脈々と続いている活動です。

生産現場を中心に、部署の垣根を越え、協力会社さんも巻き込んで改善活動を実践しています。

まず、自部署を4ヶ月間離れて、3名程度で班を作ります。

そして、全社的に改善が必要な現場で問題点をつかみ、グループで対策を考え、トライアル&エラーでデータを集めて、最適な改善へとつなげます。

自部署の通常業務を離れて改善に取り組むことで、新しい視点が身についたり、同じ期、同じ班のメンバーと仲間意識が育まれたりといった効果もあります。

同席していた和久常務も、「私も第86期でF研を経験し、その時の同期とは今もつながっている」と発言されていました。

入社同期やF研での同期、または私的な交流も含めて、人脈を持っていることによって、考え方や仕事の幅が大きく広がると思います。

私自身も、いろいろな部署・会社での仲間が今の大きな財産となっています。

1976年からこれまでに、4,770人(累計)が修了し、自部署に戻って、自部署の改善へとつなげることで、経験を生かしてくれています。


期待すること

このF研を有効に使って、現状をどんどん変えていってもらいたいと思います。

改善点を自らが見つけ、対策を考え、やってみて、効果を測定し、また次の改善につなげる。

このサイクルが、各拠点、各部署、各人で自律的に回るようになると、人も育ち、会社も成長していくことになります。

ぜひ、これからも続けてもらうとともに、社外の情報も積極的に取り入れて、さらなるレベルアップを図っていってもらいたいと思います。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。