組合の皆さんに囲まれて

前にもお話ししましたが、このコロナ禍で年初の通常の行事が無くなり、その空いた時間を使って、1月の緊急事態宣言が発令される前に、各拠点を回り年頭のあいさつをしました。

そのあいさつの後に、富士裾野製作所に続いて、他の製作所でも組合支部長から声をかけてもらいました。

大変うれしかったですね。

感染症対策のため、多人数で集まることができないので、一部の人とはリモート対話になりましたが、代議員の皆さんと1時間くらい懇談することができました。

松阪事業所では、奥まったところにある組合事務所に、初めて足を踏み入れました。

また、ホームとも言える小牧製作所でも、組合大会議室には初めて入りました。

広い会議室の前方にポツンと座り、間隔を空けて代議員の方に囲まれて、正直最初は「何を言われるんだろうか……」と少し怖い感じでした。

しかし、対話の趣旨は、コミュニケーションの第一歩ということで、お互いを知ることが主眼でした。


小牧製作所でお話したこと(一部)

質問:組織をまとめていく上でのポイントや、当社の課題はなんでしょうか?

回答:いつも言っているとおり、コミュニケーションが重要と考えています。

本音で話し合える風土づくりと関係構築が必要。

例えば、「〇〇課長」など役職名で呼んだり、メールの宛名にしたりするのではなく、「〇〇さん」と声掛けできるような、信頼関係や風土が大切だと思っています。

質問:多くの会社を経験されて当社に入社されていますが、当社の印象は?

回答:皆さん、まじめな方が多い。

そして、各部署独自の阿吽の呼吸で仕事をしていると感じました。

以前は、小牧市近隣の従業員が多かったため、その阿吽の呼吸が良い意味で一体感となっていたと思います。

しかし会社も大きくなり、若い人をはじめ多くの地域・国から集まったメンバーも増えてきています。

そういう人たちにとっては、言語化、可視化されて共有されていないため、戸惑ってしまうこともあります。

一方、長年勤められている人には、その問題自体が皮膚感覚で分からない。

ですから私は、就任以来コミュケーションの大切さをお話ししています。

いずれにしても、コミュニケーションを習慣化することが重要だと考えています。

質問:社長のワークライフバランスは?

回答:この20年間、残業はほとんどしたことがありません。


定時後は、お客様や従業員の皆さんとの交流に使っており、平日、自宅で夕食を食べるのは年に4、5回程度です(コロナ禍以前)。

週末は、毎週一緒に遊んでいた子どもが最近相手をしてくれないので、アタックのないバレーボール「レクバレー」を楽しむようにしています。

いろいろと話をさせてもらって、最後には、「コロナが収まったら、飲みニケーションに行きましょう」とどちらからともなく声が上がったのは正直うれしかったですね。

経営陣と従業員、そしてその代表の組合幹部が本音で、将来の会社について論議していくことは非常に大事だと思います。

こういう第一歩を作ってもらえたので、次回からは気軽に、そしてもう少し突っ込んだ話をしていきたいと思っています。

もちろん、私は、組合の人だけでなく誰とでもコミュニケーションをしていきたいと考えていますので、いつでも連絡してください。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。