10月30日に本年度の第2四半期決算を発表

10月30日、本年度の第2四半期決算を発表しました。

4~6月の第1四半期では、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、需要減少をはじめ、生産調整を余儀なくされるなど、大きな影響を受けました。

7~9月の第2四半期では、当初の想定よりも需要の回復基調が鮮明になってきました。

この暑い時期に、従業員の皆さんにとっては、感染予防に取り組みながらの生産対応はとても大変だったと思います。

皆さんのがんばりに感謝しています。

結果としては、第2四半期(7~9月)から本業の業績を示す「事業利益」で黒字化することができました。

黒字化は10月以降と見ていましたから、お客様のオーダーへの真摯な対応と、間接費削減や原価低減などの収益力改善の取り組みが実を結んだといえます。

ただ、第1四半期(4~6月)の大幅な落ち込みの影響で、前年同期比では減収減益となりました。

売上高:1,672億円(前年同期比:-27%)

事業利益:△75億円(前年同期は、52億円の黒字)

親会社の所有者に帰属する四半期利益:△127億円(前年同期は、3億円の赤字)

中国は当初の予想を上回る勢いで回復していますし、その他の地域も自動車の生産台数が想定以上のペースで戻ってきています。

また、一般産業用品の高圧ホースなどは、第1四半期に引き続き需要が拡大しています。

ビル・住宅用の制震システムなども社会環境インフラに関係するため、収益の下支えに貢献してくれています。


2020年度見通しの修正

第2四半期決算発表に合わせて、本年度通期の見通しを上方修正しました。

連結売上高:3,750億円(前期比:-16%)

事業利益:△20億円(前期は、113億円の黒字)

親会社の所有者に帰属する当期利益:△125億円(前期は、9億円の黒字)

第1四半期の結果が大きく響き、残念ながら、通期赤字は変わりません。

一方、下期(10~3月)だけを見ると、「事業利益」以下、親会社の所有者に帰属する当期利益まで黒字に転換する見込みです。

しかし、欧州や米州では、コロナウイルス感染症の再拡大の懸念も浮上していますし、タイでは政情の混乱も発生していることから、楽観視はできません。

もしも、次の景気の落ち込みが起こり、売上が減少したとしても、収益を出せるような「筋肉質な組織体質への変革」の取り組みを続けていきたいと思います。


従業員の皆さんへ

生産の急回復に伴い、忙しさも増していると認識しています。

「忙」しいという字は、「心を亡くす」と書きます。

そんな時だからこそ、「安全第一」「S.E.C.-Q.(安全・環境・コンプライアンス―品質)」を今一度思い出してください。

2020年も残すところ2ヶ月です。

コミュニケーションを大切に、萬事入精の精神で、日々の業務に向かい合っていきましょう。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。