今年の新入社員は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により入社式もなく、全員での集団研修もありませんでした。
総合職の研修が終わり、7月1日に配属するにあたって、従来はなかった「配属式」をやろうということになりました。
本当は、すでに配属となった、事務職や技能職の新入社員の皆さんをはじめ、若手の従業員の皆さんにも伝えたかった内容ですので、この場を借りてお伝えしたいと思います。
がんばっている姿は、誰かが見てくれている
先月、私も社長になったばかりで、「社長として新人」の私と、「社会人として新人」の皆さんは、経験のないことに挑戦するという意味で、「同期」だと思っています。
私は、新入社員として住友電工に入社以来、営業畑を歩んできましたが、最初の10年間の経験が、今の私を支えていると感じています。
当時は、「やりたくないなあ~」と思った仕事もありました。
しかし、任された仕事をがんばっていると、社内外を問わず、誰かが見てくれているものです。
例えば、30年以上前、私が新人の営業マンだった頃、客先の調達担当だった方が、現在はその会社の役員になられています。
そして、今でも相談できる間柄であることは、その方への感謝とともに、当時がんばっていて良かったと思える一例です。
若いうちに挑戦を!
若いうちにさまざまなことに挑戦してください。
もちろん、やりたい仕事を提案しても、上司から「No!」と言われることもあります。
自分と上司とでは、その目線や見通せる背景が違うため、判断が異なるのは当然のことです。
とはいえ、うまくいくかいかないかは、やってみないと分かりません。
ですから、可能性があるものには、「挑戦してみる」「やってみる」ことをまず考えてください。
そして、上司の皆さんには、若手の話もしっかり聞いて、育ててもらえるように、私から言っておきます。
私も若いころ、上司の反対を押し切って、自分がやりたいことを進めたことがありました。
もちろん、うまくいったことも、いかなかったこともあります。
いま思うと、上司は、私の計画が不十分であることを、自分自身で気づくまで、見守っていてくれていた気がします。
このような挑戦・経験ができるのは、新人時代の特権です。
和と志
最後に、私は、「業務は『志』を以て、会社は『和』を以て」を、心がけています。
仲間との「和」を大切にし、「志」を持って自分のやりたいことに取り組んでください。
これが、皆さんがこれから体験する、社会人の醍醐味です。
偶然ですが、「和」「志」で私の名前になりますね。
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