9月初旬、当社の北米拠点への出張に合わせて、炭素回収・変換技術を有する米国のバイオ技術会社 LanzaTech Global, Inc.(本社:米国イリノイ州、CEO & Director:Dr. Jennifer Holmgren、以下「ランザテック社」)を訪問しました。
副社長のSteven Arakawa氏、Chief Science OfficerのZara Summers氏と面談し、研究施設も時間をかけて視察しました。
ランザテック社は、当社・住友ゴム工業・住友電気工業が協業して、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けた、技術開発に取り組んでいる取引先です。
ゴム・樹脂・ウレタン・金属などの廃棄物のサーキュラーエコノミーの実現に関する技術開発は、カーボンニュートラルなどサステナブルな社会の実現に向けた取り組みです。
同社ラボでは、バクテリアを使い 、廃棄物からゴム原料の再生につなげることができる条件を見出す実験を、繰り返し行っていました。
ランザテック社の皆さんが、社会的使命を果たすため、持続可能な社会を実現させようとする強い意欲と開発に向ける真摯な対応を強く感じました。
同行した当社研究者が、目を輝かせて彼らと論議する姿には、新たな発見の兆しが感じられ、今後の展開に大きな期待が持てるような感覚がありました。
この取り組みは、ぜひ続けていかねばならないと強く思いました。
一方、ビジネス化には、まだまだ知恵を出していく必要があることも痛感しました。
私からランザテック社に、「将来、経済性が成り立つかがポイントなので、コストも意識した開発をお願いしたい」とお伝えしました。
住友理工グループが実現したい未来社会像として「自然と都市と人の空間が繋(つな)がる、グリーンで快適な社会」を掲げています。
今後も、一歩一歩、この技術開発を進めていきたいと思います。
0コメント