2024年度 第2四半期(中間期)決算

10月31日、2024年度の中間期決算を発表しました。

当期間では、世界経済全体として緩やかな成長基調で推移しました。

しかしながら、地政学的リスクや為替相場の急変動、中国経済の減速などにより先行き不透明な状況が続いています。

そのような中でも、売上高・事業利益・親会社帰属利益について、中間期としては昨年同期を上回り、史上最高値を更新しました。

2024年度中間期決算概要

売上高:3,092億円(前年同期比:+3.8%)

事業利益:173億円(前年同期比:+35.4%)

親会社の所有者に帰属する中間利益:100億円(前年同期比:+72.1%)

売上高については、7~9月の期間、急激に円高に推移した影響を受けましたが、上期全体で見れば、昨年同期比で増収となりました。

事業利益は、主に原価低減や生産効率化、営業努力などによって増益となりました。

地域で理由は様々ですが、EV化の鈍化やカーメーカーの競争激化、自然災害などもあり、急な生産変更など、当社グループでもさまざまな調整が必要だったと思います。

そのような中、萬事入精※でがんばってくれている従業員の皆さんに感謝します。

自動車用品部門では、主要顧客による減産の影響があるものの、為替効果もあり、売上高は昨年同期比で増収となりました。

また、事業利益は、原価低減や売価反映の取り組みの成果によって、昨年同期比で+23億円とすることができました。

一般産業用品部門では、化成品は構造改革の成果が前倒しで表れてきていることもあり、昨年同期比で増収・増益となっています。

産業用ホースや化工品、他の分野でも、売上・利益増に貢献してくれています。

その結果、一般産業用品部門の事業利益も、昨年同期比で+16億円となりました。

2024年度業績予想の修正

7月の公表内容から、中間期の業績や下期見通し、為替の状況などに鑑み、今期の見通しを修正しました。

売上高:6,150億円(-100億円)

事業利益:380億円(+50億円)

親会社の所有者に帰属する当期利益:222億円(+45億円)

※括弧内は7月公表値との比較。第3四半期以降の想定為替レートについては、7月の発表時から変更しています。

7月公表値と比較して、売上高が下がっていますが、これは為替の影響が多くを占めています。

一方で、原価低減・間接費の抑制、売価反映などの効果が見込まれ、事業利益は50億円積み上げた計画としています。

引き続き、中国や欧州、米州を中心に先行きが不透明な状況です。

しかし、私たちが自分たちの努力で最善を尽くせる領域も多く存在します。

ここ数年、急な増減産はたびたび発生し、当初はやや生産も混乱しましたが、経験を踏まえ強靭な体質に変わりつつあります。

こういう時こそ、日常では難しい改善活動を進め、S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)についても、これまで以上に意識して取り組んでいきましょう。

「より良い会社・より良い社会にしたい」という思いは、われわれ住友理工グループ全員の共通のものだと思いますので、その達成に向け、「萬事入精」で引き続きがんばっていきましょう。

※萬事入精:商事は言うに及ばず候へ共、萬事精に入れられるべく候

(商売は言うまでもないが、何事も粗略にせず、すべてのことについて心を込めて丁寧・慎重に励むように)

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。