先日、今年4回目の中国出張に行ってきました。
出張の目的の一つは、東莞樟木頭東海橡塑(東莞市/中国:以下TRDG)が20周年を迎えるためです。
TRDGは当初、車載用CD(コンパクトディスク)の防振ゴム(ダンパー)などを製造する会社として設立されました。
車載用CD市場の縮小に伴い、需要が減少するなか、2015年から自動車用コネクターシールの製造を始め、現在はそれが主力製品となっています。
「CASE*」をはじめとする自動車業界の大変革に対応する製品として、なかでもC:コネクテッド、E:電動化について、さらなる需要増が期待されます。
*「C:Connected(コネクテッド)」「A:Autonomous(自動運転)」「S:Shared & Services(シェアリング)」「E:Electric(電動化)」
TRDGの20周年記念式典では、私から、「時代の変化にうまく対応し、事業を維持拡大していっている、非常に良い事例です」とコメントしました。
式典の後の会食も含め、拠点長・駐在員・ローカルスタッフの皆さんがよく企画してくれた内容になっており、心温まるものでした。
翌日は、今回の出張のもう一つの目的地、東海橡塑(広州)(広州市/中国:以下TRG)の視察に向かいました。
TRGの主力製品は、日系自動車OEM向けの燃料系ホースと防振ゴムです。
近年は、中国系OEMが急激にシェアを拡大するなど、市場環境が大きく変化しています。
このような環境のなか、工場の生産性に関する改善活動は従来以上に活発で、 AIや新しいツールの活用など、意欲的に活動されている姿に感銘を受けました。
当社グループでは、EV向けのさまざまな製品を開発・受注しています。
私からは、「新製品は、普段から改善活動が活発な工場で製造することによって、生産性が上がります。引き続き、今回の報告内容にとどまらず、日々まい進してください」と激励しました。
これからも当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応しながら、新たな時代に即した技術・製品を、スピード感をもって生み出していきます。
今回の視察では、まさに萬事入精*のこころを垣間見ることができました。
* 住友事業精神:萬事入精(ばんじにっせい)
文殊院旨意書の前文、「商事は言うに及ばず候へ共、萬事精に入れられるべく候」に由来する言葉:まず一人の人間として、何事に対しても誠心誠意を尽くす人であれ。
0コメント