1月29日、2024年度の第3四半期決算を発表しました。
当期間では、世界経済は全体として緩やかな成長を維持しましたが、先行きは依然として不透明な状況が続いています。
主要国の選挙結果に伴う政策変更リスクや地政学的リスクの長期化、中国経済の減速、欧州経済の停滞、さらには政策金利変更による為替の急変動など、複数の要因が複合的に作用し、経済環境の不確実性を高めています。
そのような中でも、第3四半期累計として、売上から親会社帰属利益まですべての数値で史上最高値を更新しました。
24年度第3四半期決算概要
売上高:4,713億円(前年同期比:+3.1%)
事業利益:327億円(前年同期比:+28.8%)
親会社の所有者に帰属する四半期利益:222億円(前年同期比:+65.7%)
第3四半期の生産については、地域で差がありましたが、ほぼ想定の範囲内だったほか、為替も円安基調で推移しました。
従業員の皆さんの日々のご尽力に、深く感謝申し上げます。
昨年同期比では、為替影響を除いた実質数量は減少していますが、皆さんの生産性向上活動や営業努力などによって、利益については想定以上に積み上げることができました。
自動車用品部門では、中国での日系OEMの苦戦や欧州でのEV化の低迷等の影響があり、生産台数が伸び悩みましたが、円安の進行による為替換算の効果もあり、売上高は昨年同期比で増加しました。
事業利益は、皆さんの原価低減活動や生産効率化、コスト高騰分の売価への反映などにより大幅に増加しました。
一般産業用品部門では、富士裾野製作所の構造改革の効果を中心に、化成品事業が増収・増益に大きく貢献してくれています。
産業用ホースや化工品、他の事業についても健闘してくれていて、昨年同期比では増収・増益となりました。
2024年度通期業績予想を3度目の上方修正
先行き不透明さは拭えませんが、第3四半期の業績に加え、足元の状況や入手できた情報をもとに、通期の業績を見直しました。
売上高:6,300億円。
事業利益:420億円。
親会社の所有者に帰属する当期利益:249億円。
上記のように、売上・事業利益ともに史上最高値を見込んでいます。
・為替レートの前提は、第4四半期連結会計期間以降は1米ドル=150円、1ユーロ=160円
米国の政権変更に伴い、急な政策変更などにも注意が必要です。
思いがけない増減産の波が発生するかもしれませんが、私たちはコロナ禍を経て、「変化に柔軟に対応できるチーム」に成長してきました。
しっかりと、「報告・連絡・相談」を実施し、臨機応変に対応していきましょう。
また、このような時期だからこそ、S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)について、これまで以上に意識して取り組んでください。
2024年度も残すところ2ヶ月となりました。
中期経営計画の成功に向けて確実に準備を進めるためにも、最後まで一緒にがんばっていきましょう!
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