オープンイノベーションで社会課題を解決するには

先日、「第10回SDGs小論文アワードby住友理工」(以下、小論文アワード)の受賞者懇談会に出席しました。

今回も、東京大学の高村ゆかり教授に審査委員長を務めていただき、「気候変動が生物多様性に与える影響、米国をはじめとした世界の動向について」というテーマでご講演いただきました。

また、最終審査委員を務めていただいた、アサヒユウアス(株)の古原徹氏*1からも、「共創による社会課題解決事業やオープンイノベーションの取り組み」についてお話を伺うことができました。

*1飲料メーカーの容器包装の技術開発者として、グッドデザイン賞受賞など数多くのヒット商品を生み出し、アサヒユウアスの設立に携わるとともに、企業・自治体との共創商品をプロデュースされている。

今回の小論文アワードでは、「オープンイノベーションで社会課題を解決するには」を募集テーマに設定しました。

複雑化する社会課題を解決するためには、企業単独での取り組みには限界があります。

他企業や自治体、大学、NPOといった多様な関係者との連携を前提に、学生ならではの独自の視点で具体的な解決策を提案していただきました。

毎回感じることですが、学生たちの瑞々しい感覚に触れることで、自分自身を見つめ直す良いきっかけとなります。

懇談会の後には簡単な懇親会も行い、出席者がリラックスしたなかで本音を語り合う姿が印象的でした。

私も学生時代に戻ったような気持ちで、これからの共創の在り方について熱心に議論を交わしました。


当社グループでは現在、アメリカのバイオ技術企業「ランザテック社」と共同で、微生物を活用してゴムを原料へと再生する技術開発に取り組んでいます。*2

また、独自素材と精密成型技術を生かした細胞培養バッグで細胞性食品、いわゆる培養肉の研究にも、インテグリカルチャー(株)と取り組んでいます*3

このような新しくユニークな取り組みを成功させるためには、情報収集やネットワークの構築に加えて、多様な方々との「共創」が不可欠です。

今後どのような取り組みを進めていくべきか、当社グループの未来を構想するうえで非常に意義深い機会となりました。

皆さん、本年も萬事入精を心掛けつつ、ともに前進してまいりましょう。

*2関連リリース

https://www.sumitomoriko.co.jp/news/2023/hqcopu00000002cv-att/n51910687.pdf

*3関連リリース

https://www.sumitomoriko.co.jp/news/2024/hqcopu0000001lgj-att/n51910758.pdf

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。