2025年GMMを終えて~現場発、「変化の兆し」

7月初旬、名古屋駅前のJRゲートタワーカンファレンス(名古屋市中村区)で、2025年のGMM(Global Management Meeting:グローバル責任者会議)を開催しました。

この会議は、住友理工グループの方針や重点テーマを世界中の仲間と共有し、拠点をこえた「知恵の交換を行う」場です。

今年は、米州・欧州・アジアの15ヶ国から、拠点長や現地の幹部従業員102名が集まり、2日間にわたって活発な意見交換が行われました。

社長メッセージ―25年度は成長のカギを握る1年

会議の冒頭では、私から24年度の成果に対して感謝の気持ちをお伝えしました。
地域によって環境はさまざまでしたが、グループ全体としては売上高・事業利益ともに過去最高を2年連続で達成することができました。
そのうえで、私は25年度を「これからも継続して成長していけるかを見通すための、大事な1年」と考えていることをお話ししました。
自動車の生産台数は今後大きく伸長していかないとの見方もあります。

当社グループの成長のために、既存製品は新規顧客への拡販や新製品の開発が肝要です。
また、一般産業用品も含め、今後も成長するとみられるインドなどの新興国での戦略立案と実行など、2025Pで掲げた重点項目を改めて共有しました。
そしてそれを進めていくためには、各拠点の幹部や基幹職の皆さんのリーダーシップが欠かせないことを強調しました。

分科会で見えた「変化の芽」

今回のGMMで特に印象的だったのは、「分科会」の進化です。
人事、品質、環境・カーボンニュートラル、法務・コンプライアンス、情報セキュリティの5つのテーマに分かれ、参加者は自分の関心に合わせてどこでも自由に参加できる形式でした。
内容も去年よりさらに充実し、好事例の紹介数が大きく増えました。
特に法務・コンプライアンスと情報セキュリティの分科会では、多様な立場の従業員が自ら発表し、自分たちの経験をもとに提案を行う場面が目立ちました。
ある海外拠点では、サイバー攻撃をきっかけに、現地のメンバーが中心となって情報管理体制を見直し、それが全社的な改善にもつながっています。
また、通訳を通じて3ヶ国語で活発な質疑応答が行われ、国をこえた学び合いも進みました。
私はすべての分科会を見て回りましたが、どこでも「もっと良くしたい」という前向きな空気が伝わってきて、とても心強く感じました。
本社からの発信だけではなく、現場から変化を起こしていく。

そんな新しい流れが、確かに始まっています。

今年は、GMM後の帰国までの間に、希望者に大阪・関西万博に参加してもらいました。
住友館への訪問では、「いのち輝く未来社会のデザイン」を感じてもらえたのではと思っています。
まだ体験していない方は、ぜひ足をお運びください。

GMMでの学びを、皆さんの現場へ

今回のGMMで出た事例やアイデアは、参加者だけのものではありません。
参加者の皆さんは、それぞれの職場に戻って、ぜひこの学びを広めてください。
一人ひとりが、自分の仕事とグループの方針(2025P・2029V)をつなげて考え、行動に移していく。
そうした日々の積み重ねが、グループの未来を形づくっていきます。
変化の多い時代だからこそ、住友事業精神に立ち返りながら、皆さんの主体性を力に変えて、一緒に進んでいきましょう。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。