インドネシア視察~変化にあわせた、柔軟な対応を

先日、1年ぶりにインドネシアを訪問しました。
今回の主な目的は、当社グループ会社であるPT. Tokai Rubber Indonesia(TRID)、PT. Tokai Rubber Auto Hose Indonesia(TRHI)の株主総会への出席です。
あわせて、日ごろお世話になっている顧客へのごあいさつや感謝、そして当社グループ拠点長や従業員への激励も兼ねました。

変化を捉えた、各社の判断

今回の滞在中、当社グループ拠点以外の地域ではありましたが、首都ジャカルタで騒乱が発生し、政情の不安定さを感じました。
そのなかで、ある長年の顧客に対して、面会を希望しましたが、先方では不要不急の外出を控え、在宅勤務を推奨していたため、残念ながら実現には至りませんでした。
日ごろのご協力への感謝をお伝えし、日本出張の際に再会をすることで合意しました。
一方で、別の顧客からは、「危機管理は十分行っているので、問題ない」との判断をいただき、対面で旧交を温めることができました。
いずれの判断もそれぞれの状況認識に基づくものであり、外部環境の変化に対して、企業が多様な観点から、対応を決定していることを改めて認識しました。

変化にあわせた、柔軟な対応を

当社グループ両拠点は、拠点長と従業員の粘り強い取り組みにより、この数年にわたり黒字基調を維持しています。
両拠点長も引き続き責任ある役割を果たし、組織を着実に運営しています。
一方で、経営環境は常に変化しており、従来の手法だけで十分とは限りません。
不透明な局面においては、その時々の状況に応じて柔軟に対応を見直す姿勢が重要です。
野球に例えるなら、試合の状況や相手バッターの調子を見極めながら、投手が直球・ストレートだけでなく、変化球・チェンジアップも織り交ぜて配球を組み立てるように、経営においても組織の実情や相手方の置かれた環境を踏まえ、従来の手法に固執せず柔軟に対応策を選択していくことが効果的であると両拠点長に伝えました。

当社グループは世界20ヶ国以上で事業を展開しており、各国の状況は多様かつ流動的です。
過去に適切だった対応が、現在も最適とは限りません。
だからこそ、変化の兆しを的確にとらえ、社内外の知見を積極的に取り入れながら、柔軟に対応をアップデートし続けることが不可欠です。
住友事業精神に基づき、グループ全体としての一貫した理念は堅持しつつも、過去の枠組みにとらわれることなく「変化を好機ととらえ、果敢に挑戦」する姿勢を今後も共有していきましょう。

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。