10月30日、2025年度の中間期決算を発表しました。
世界経済は、活発な設備投資需要を背景に緩やかな成長を続ける一方、通商政策の変化や地政学的リスクの長期化などにより、不透明感も残る状況です。
そうした環境下でも、当社グループは堅実に成果を積み重ね、売上高・事業利益・親会社帰属利益のいずれも前年同期を上回り、中間期として過去最高の実績をあげました。
これは、各職場で日々粘り強く取り組んでくださっている全ての従業員の努力の結晶です。心より感謝します。
2025年度中間期の主な実績は次のとおりです。
売上高:3,163億円(前年同期比 +2.3%)
事業利益:195億円(前年同期比 +12.6%)
親会社の所有者に帰属する中間利益:117億円(前年同期比 +16.9%)
売上高は円高の影響を受けながらも、自動車を中心に生産台数が増加したことで増収となりました。
事業利益についても、増産対応や原価低減、生産効率の向上などの地道な取り組みが奏功しました。
EV普及の鈍化や急な生産変更など、現場では難しい対応も多かったと思いますが、皆さんの誠実な努力により、全社として着実に成果を上げることができました。
自動車用品部門では、主要顧客の増産を背景に増収・増益となり、前年同期比で33億円の利益増となりました。
一方、一般産業用品部門では、前年に大型案件が集中していた反動から減収・減益となりましたが、引き続き原価低減や効率化を進め、収益の安定化に努めています。
7月に公表した業績予想は、今回の中間期実績を踏まえ、次のとおり上方修正しました。
売上高:6,200億円(+50億円)
事業利益:410億円(+10億円)
親会社の所有者に帰属する当期利益:212億円(+7億円)
中国や欧州では依然として先行きが不透明であり、米国の関税政策も流動的です。
しかし、私たちが自らの努力で成果を積み上げていく余地は大きくあります。
コロナ禍以降、急な変化への対応を繰り返すなかで、当社グループは一段と強靭な組織へと成長してきました。
中期経営計画で掲げているテーマ「収益力向上と持続的成長に向けた基盤強化」は、まさにその歩みのなかで確実に前進しています。
本年度、すなわち中期経営計画の最終年度も残り5ヶ月となりました。
売上高・事業利益ともに計画達成が見込まれる水準にありますが、ここからが正念場です。
全員が萬事入精の精神で日々の業務に取り組み、飽くなき改善を重ねていくことが、目標達成への鍵となります。
モノづくり企業としての誇りを胸に、S.E.C.Q. (安全・環境・コンプライアンス・品質)を常に意識しながら、一人ひとりが責任と情熱をもって仕事に向き合っていきましょう。
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