グループの総合力で未来を拓く~GMMで加速する共創

皆さん、ご安全に!

私たちの会議の冒頭は必ず、「ご安全に!」から始まります。
安全はすべてに優先されます。
だからこそ、どの拠点でも基本行動を徹底し、安全を自分ごととして考え続けることが大切です。
「止める、呼ぶ、待つ」「STOP-CALL-WAIT」を順守する姿勢を共有するため、グローバルでの会議でも互いに声を掛け合っています。

7月中旬、名古屋駅前のTKPガーデンシティPREMIUM名古屋太閤(名古屋市中村区)で、2026年GMM(Global Management Meeting:グローバル責任者会議)を2日間にわたって開催しました。
GMMは、住友理工グループの方針や重点対応テーマを世界中の仲間と共有する場です。
今年は、米州・欧州・アジアの12ヶ国から、拠点長や現地幹部従業員177名が集まり、2日間にわたって活発に議論を交わしました。
また、住友電気工業(以下、住友電工)からは、初めて井上治社長、羽藤秀雄副社長、緒方佳幸常務にご参加いただきました。
羽藤副社長からは、住友事業精神を礎として受け継がれてきた考え方に加え、五方よし*1の背景などとともに、住友電工グループ中期経営計画2028(28M)*2について、お話しいただきました。
なかでも「グループの総合力を発揮する」を含めた3つの柱を掲げ、事業計画に挑む方向性を明確に示していただきました。

私からのメッセージ ―2029V実現に向けた2029Mのスタート 

会議の冒頭では、2025年度の成果に対する感謝をお伝えしました。

グループ全体では売上高・事業利益ともに3年連続で過去最高を更新しており、これは従業員の皆さん一人ひとりの努力と挑戦の成果です。
一方で、住友電工の完全子会社化により、これまで以上に住友電工グループの方針に沿った事業運営を進めていく必要があります。
これは、当社グループがさらに発展するための、「大きな変化点」です。
変化を成長の機会ととらえ、皆さんとともに2029年以降の将来像(POST2029)について、論議を深めていけることを期待しています。
また当社は、創立100周年のありたい姿を定めた「2029年 住友理工グループVision(2029V)」を掲げています。
今回説明した中期経営計画2029(2029M)は、2029Vの実現に向けた実行計画です。
これまで進めてきた「人・仲間づくり」「組織づくり」「価値づくり」を深化させ、下記3つの軸に取り組むことで、2029Mの着実な推進と、2029Vで掲げるありたい姿の実現を目指したいと思います。 ① 経営基盤の強靭化
② 収益構造の持続的強化
③ 挑戦と創造による持続的成長
この3つの軸によって、住友電工グループの持続的な成長にも貢献したいと考えています。

今、取り組むべき重要なテーマとしては、自動車市場における中国OEMの台頭への迅速な対応と、住友電工とのシナジー創出を挙げました。
一般産業用品部門を中心に、両社のグローバル顧客基盤や事業拠点を相互に活用し、それぞれの強みを結集することで、新たな価値創出を加速していきます。
これらの取り組みを着実に前進させるためには、各拠点の幹部や基幹職の皆さんのリーダーシップとともに、果敢に挑戦する姿勢が不可欠です。
グローバルで方向性を共有し、変化を成長の機会へと変えていくことを期待しています。

横のつながりが生み出した成果 

今回のGMMでは、SRK-IN(インド)Ram Naresh工場長から、生産性向上に関する事例の報告がありました。

SRK-ER(タイ)・TRID(インドネシア)・SRK-INの3拠点では、進捗状況や課題を定期的に持ち寄り、改善策を横展開するとともに、相互訪問を通じてお互いの現場から学び合っています。
その結果、加硫工程における時間別生産計画の導入や、ASSY工程での作業標準化とラインバランスの見直しなどの具体的な改善が進み、25年度の生産性は年初計画に対して129%を達成しました。
私が特に印象に残ったのは、各拠点で課題を共有しながら、DOJO ROOM(教育道場)や「Q(品質)の日」を通じて、従業員の皆さんの意識と知識の向上に粘り強く取り組んでいたことです。
これらの積み重ねにより品質レベルが向上し、工程の安定と高い生産性の実現につながっていました。
拠点の枠を超えた学び合いが「品質のSRK-INモデル」といえる成果につながった好事例です。
今後もこのモデルを維持・発展させ、さらなる改善活動へとつなげてほしいと思います。  


品質向上における共創 

2日目には、経営企画、人事、品質、安全・環境、法務、情報セキュリティ各分野の重点施策について、分科会として発表され、私はその内容を後日共有してもらいました。
品質保証統括部から、5ゲン主義(現場、現物、現実、原理、原則)に基づく事実確認と真因追究、そして標準遵守管理、変化点管理、異常管理の3つの管理の重要性が説明されました。
また、自動車品質保証統括部からは、品質不正防止と検査データ活用の取り組みとして、検査記録の手書きと、データの手入力の廃止を推進した事例が共有されました。
国内グループ7生産拠点では、25年度末時点で手書き廃止率89%、手入力廃止率67%を達成しました。
改善に必要なインフラ整備やシステム導入を本部が推奨するとともに、各現場に合わせた運用設計や教育を支援したことが奏功しました。
本部と国内グループ各拠点が一体となって課題解決を進める姿は、共創を体現する好例といえるでしょう。
今後は、こうした事例についてGMMを通じ海外拠点にも横展開し、グループ全体の品質力向上につなげていけると期待しています。   


GMMでの学びを自分ごとに 

1日目に行われた懇親会には、住友電工の松本正義会長にもご参加いただき、参加者の皆さんとの交流を深める貴重な機会となりました。
参加者の皆さんは、今回のGMMで紹介された事例や知見を各職場に持ち帰り、それぞれの業務に置き換えて考えていただきたいと思います。
従業員の皆さん一人ひとりが、2029Vの実現に向けた2029Mを自分ごととしてとらえ、行動につなげていくことこそが、当社グループの持続的な成長を支える原動力になります。
世界各地の仲間たちの知見を結集し、互いに学び合い、高め合うことで、より大きな価値を生み出すことができます。
過去の概念にとらわれずに、変化を好機ととらえ、住友事業精神や五方よしの考え方を原点に、果敢に挑戦を続けていきましょう。
GMMで深めたつながりと学びを力に変え、住友電工グループの一員として総合力を発揮し、次の100年に向けた新たな価値創造に、私は皆さんとともに取り組んでいきたいと思います。 


 *1 五方よし https://sumitomoelectric.com/jp/company/five_ways_win 

*2  住友電気工業 中期経営計画2028 https://sumitomoelectric.com/jp/company/segmid-term2028 

住友理工 社長ブログ

本ブログの内容は、社長 清水和志がさまざまな機会に話した内容や、文章として発信したものを、事務局である住友理工株式会社 広報IR部がとりまとめた上で、ブログに掲載しております。内容の概要は社長に了解を得て掲載しておりますが、掲載責任は広報IR部にありますことをご了承ください。